古典レンズ　Gasc et Charconnet Actinic Triplet Lens　フランス製バレルレンズ（19世紀）【2025 カレンダーの人気アイテム】

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古典レンズ　Gasc et Charconnet Actinic Triplet Lens　フランス製バレルレンズ（19世紀）

古典レンズの研究用に集めたコレクションの出品です。

Gasc、Charconnetの2人のメガネ職人によって設立された、パリのレンズ工房の製品です。

Actinic Triplet Lensという名前にあまり馴染みがないかもしれませんが、同名レンズをイギリスの名門、Rossが手掛けています。
元の発明はDallmeyerだそうで、要は、イギリスで売り出されたレンズの設計をパクッ…
そのまま、特許の効かないフランスで造った、ということのようです。

それだけ聞くとなんとインチキなメーカーか、と思われそうですが、Gasc et Charconnetは写真レンズ黎明期の代表的な工房で、Petzvalレンズの初期の製造元として、VoigtlanderやHermagis、Dallmeyer
等とともに列記されています。
写真技法の特許争いやPetzval氏とVoigtlander氏の特許料争い等、当時の業界の熾烈さを表すレンズ、と言えなくもありません。

ちなみに、トリプレットと言いますが、発明は1860年代で、Taylor & Hobsonの発明したいわゆる単玉3枚のトリプレットより古く、2枚張り合わせの色消しレンズを3枚並べた、手の込んだ設計です。
より製造コストと手間の少ない最初期の万能レンズ、Rapid Rectilinear（Aplanat）の登場で消えたそうです。

私が手に入れたときの情報ですが、このレンズは1880年製とのこと。根拠は不明です。
1887年頃、このメーカーはLaverne氏に買収され、3
年後、1890 年 4 月に彼の会社を Clment et Gilmerに売却されます。
メーカーのロゴも複数あるようで、ロゴからの年代特定も難しそうです。

レンズの焦点距離は約210mm、明るさはf10、4x5までカバーするとのことですが、私の（ヘタで申し訳ないです）作例が6x7なので怪しいです。
後ろ側のネジ径は約50mm。

レンズの後ろ側が人力ではどうしても外れず、清掃できていないのでホコリが多いです。機材などで開けられれば、かなりキレイになるはずです。

私が手放す理由は、「端正に写りすぎるから」。
もう少し収差が暴れてくれるレンズが好みなので、暗くても写真レンズ黎明期の写りを楽しめるかたにお譲りします。
写りは素晴らしいです。
さすがDallmeyerの設計…

個人での趣味での出品ですので、ノークレームノーリターンでお願いします。

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