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商品説明
独特の画風が人気の浮世絵師、月岡芳年。その連作「月百姿」の『悟道の月』です。龍香堂と親交の有る版画研究室から買い取りました。芳年の得意とする構図の妙を手摺木版で忠実に復刻した作品です。
こちらは額に入れた状態なので、すぐに飾ることが出来ます。
※画像4は、作品の裏面と使用した版木です。版画用染料が裏写りしているのは、印刷ではないことの証しです。
月岡 芳年(つきおか よしとし):幕末から明治前期にかけての浮世絵師。12歳で歌川国芳に入門。その画業は幅広く、歴史絵・美人画・風俗画・古典画・合戦絵など多種多様な浮世絵を手がけ、各分野で独特の画風がある。構図や技法の点で工夫が見られ、動きの瞬間をストップモーションのように止めて見せる技法は現代のマンガや劇画に通じるものがあり、劇画の先駆者との評もある。
【作品解説】
『月百姿(つきひゃくし)』:1885~1892年の7年間の歳月をかけて発表した大判錦絵。月岡芳年は自分の名から月に対する思い入れが深く、晩年の傑作として『月百姿』という月にちなんだ説話、能、歌舞伎を題材にした百枚に及ぶ連作を描いている。
『悟道の月』:「悟道」とは、悟りを開き道理を会得するという意味の仏語で、その蟠りのない心の象徴は形であると言われている。七福神の一人、かなり恰幅の良い布袋和尚が大袋にもたれ満面の笑みで、悟りの象徴である満月を指差すこの姿は「細かな経典などに捕らわれず大局を見よ」つまり「細かなことは気にせず楽しく生きよ」と禅の教えを無垢に示している縁起の良い作品である。
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